自宅から自転車で30分もしない所に岡本太郎美術館があることは知ってた。他人の絵を見に行くとか美術館で鑑賞を楽しむとかそういう人間ではなくて、私が描きたいから描く。ただそれだけだった。
なのに、急に行きたくなった。

場所は生田緑地の中

日本民家園とかプラネタリウム等、見所が沢山だ。

ビジターセンターに入ったら早速岡本太郎先生が仁王立ちで迎えてくる。生きてないのにドキッとさせられ視線が痛かった。
色とりどりの帽子を被った保育園や小学校の子供たちが走り回ってて

D51もあって、なんか楽しい。

緑と土の匂い、湿気を感じながら歩き進めると目的地に到着。(ここまでは普通にご機嫌)
カフェテリアの隣に「樹霊」という作品があって、それを見た瞬間から、もうすでに、、
そうだった。。
太郎先生の作品ってこんなんだった。
と、私の様子がおかしくなり始めていた。

意味わからんもん。本当に。

入口で、なんとなく足が重くなってきて
けど、どっか、体が熱くなってきて
入った途端

おっ、、、、

どこから、何を、どう観ていいのか・・・

有名な作品だよな、観たことある、、、

恐怖さえ感じるんだよ
でもその恐怖感や不気味さを
知らんぷりして観て回ってた。
若い観覧者が写真中央の白い作品に「これすごいね」「感動する」って言ってるのが聞こえた。
どうすごいのか、私にはてなマーク。上手いとか綺麗とか私の知ってる言葉が一個も使えないから、感想を言い合える姿が嫉妬する程、羨ましく思えた。

作品「ノン」というこの子だけは、何となくわかったので描いてみた。少しでも岡本太郎先生の感覚を感じてみたいと描いてみた。

沢山の種類の椅子もあった。椅子は、椅子だとわかった。

題名「無籍動物」彫刻もなんとなく親しみ感を感じれて

後ろ姿に癒されもした。

作品「坐ることを拒否する椅子」も座ってみたりしたけど、30秒が限界で、じっくり見ようとしたけど、見れなかった。
完全に思考停止し始めた。

漫画家である父、岡本一平さんと、小説家・歌人の母、岡本かの子さんが両親だったとは。。これまた、すんごい興味津々のお二方で、情報が強い。家系が強い。脳が追いつかない。。

岡本一平さんのこの雛人形の掛け軸は、普通にため息でたけど、もうその頃には、足の力も抜け始めてて帰りたかったけど、せっかく来たからと、岡本太郎先生の軌跡のビデオをゆっくり見た。

・・・・・
見終わって外に出たら、元気がなくなって、もやもやしてた。なんなら機嫌悪い。その理由はわかっていて、他の人の作品を見るとつい自分の作品やらと比べてしまう。そして、自分にはそんなの描けないとか自己否定して勝手に落ち込むからだ。
でも今回は違った。
比べるとか、そんなレベルじゃない。物差しが、最初から使えない。上手い下手でも、綺麗かどうかでもない。そういう次元の話じゃなかった。
せっかく自転車で来たんだし、近所のカフェにでも行こうと思っていたのにそんな気には到底なれず、、、

スハ42−2047(一般座席客席)に乗り込み

長い時間ぼーっとしてた。
完全に思考停止。
小さい子が私の顔を覗きに来たのでニコッとしたら逃げてった。(なんでよ・・涙)

扇風機もかわいい

床もかわえぇ
結局、帰り道のスーパーでお惣菜買って家に帰った。
>>>>>
それから数日経って、少し見えてきた。私はあの日、作品を見に行ったんじゃなくて、正解を探しに行ったんだと思う。
最近、アクリルでシロクマを描いてて、描きながらこれでいいのか、もっと上手くなるべきか、勉強した方がいいのかとずっと迷ってて。
自由に描きたいのにどこかで整えようとして。その迷いを解いてほしくて、岡本太郎先生のところへ行った。でもそこにあったのは答えじゃなくて「お前はどうする?」と突きつけられた感じがして。
岡本太郎の「芸術は爆発だ」という言葉も、派手なことをする意味ではなく、自分の中から出てくるものをそのまま外に出したらって、意味らしく、なるほどと。。
あの日、美術館で思考停止したのは、私の物差しが通用しなかったからなんだな。まだ物差しをがっしり握りしめているけど、少しずつでもその手をゆるめて、物差しなしで、立てる自分を体験してみたい。
まだ怖いけど。


コメント