描きっこしてる時間が、まぶしかった

熱海に休養に行った日。
駅のスタバでお茶を飲みながら、メモ帳にらくがきをしようとしてたら
正面の席に、若い女の子が四人並んで座っててね
みんな下を向いて、何かを描いてたの。
スマホじゃなくて、紙にさ。

それだけで、少し目を引かれちゃって、どうやら、アニメ好きの仲間みたいで
そのキャラクターを模写して、それぞれのスクラップブックに描き合っているみたいだった。

描いては笑って、
おしゃべりして、
また描いて。
とっても楽しそうだった。

電車の時間が近づくと、
「東京帰るの嫌だな」
「熱海、楽しかったよね」
「終わっちゃうの寂しい」
そんな言葉を、隠さずに、そのまま口にしててさ。

楽しかった。
終わるのが嫌。
寂しい。

その正直さと素直さ表現しあっている姿に心を奪われた。

絵を描き合って遊ぶって、私の中にはなかった世界で
知らなかったというか触れたことがなかったなと、新鮮だった。

私は長い間、苦しさをどうにかしたくて、頭で理解できる答えを探して
精神論や理屈ばかりを追いかけていたんだよね
当然気づけば、交流も自然とそういう方向に寄ってたな。

だから今でも正直
「友達と遊ぶ」って、どういうことなのかよくわからない。
53歳になって
ようやく一人で過ごす時間が、心地よくなってきたとこなの。

一人で描く。
一人で考える。
一人で、楽しい。
それはそれで、確かに大事な時間だけど
好きなものが同じ仲間と
描いて、笑って
「楽しかったね」「終わるの寂しいね」って言い合える時間も
こんなふうに、平和に存在しているんだと知った。

それが、なんだか嬉しかった。

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